故人様と約束していた場所へ | 旅葬・葬儀・家族葬の巡輪偲

膵臓癌を患っていた故人様は、亡くなる直前まで自営業を営んでおられ、
長く多忙な生活を続けられていましたが、休日は奥様やお子さん、お孫さんを連れてドライブに行くことを何より楽しみにされていたそうです。

日帰りドライブで、お住まいのある札幌市近郊を回られることが多く、中でもお気に入りはご自宅から支笏湖、恵庭を経由して帰宅するコースで、
病気が良くなったらまたご家族と出かける約束をされていたそうです。

at 8:00

故人様のご自宅に、奥様、息子さんご夫婦、娘さんご夫婦と2人のお孫さんが集合。
ドライブの時いつもお弁当を作っていた奥様は、この日もお弁当を用意されていました。
叶えられなかった最期のドライブに出発です。

バス

at 10:00 - 11:30

支笏湖に到着。以前皆さんで乗船された水中遊覧船に乗ることになりました。
以前は湖底がはっきり見えたそうですが、今回は水が濁っていてよく見えませんでした。それでも、「前に乗った時は水中がよく見えて、お父さんも感動していたよね!」などとお話されていました。
何度も訪れた場所だったこともあり、「雨降りの時はビジターセンターをゆっくり見たね」「あの時は寒かった!」「孫たちがまだ幼稚園に行ってたよ」と、色々なエピソードを思い出されて、お話が尽きないご様子でした。

手

at 12:30 - 13:30

恵庭渓谷に立ち寄り、お弁当タイム。
奥様が広げたお弁当は、おにぎり、唐揚げ、天ぷら、ポテトサラダ、フルーツなど、故人様の好物がたくさん詰まった愛情弁当でした。
「お母さんの料理が大好きで、外食をしても文句ばっかり言ってたよね」「父の日には大好きな鰻が食べられてよかった」と、ここでは故人様の食についての想い出が語られていました。

遺影

at 14:15 - 15:15

えこりん村到着。数年前、酷暑の中訪れたことがあるそうで、皆さん口々に「あの日は暑かった」「会話もできないくらい暑かった」と言い合いながら、園内を散策されました。
写真を撮影するのが好きだった故人様はいつもお孫さんにカメラを向けていたそうで、えこりん村では羊に餌をあげるお孫さんの写真を撮られていたそうです。
お孫さんの「私たちの写真、いつもいっぱい撮ってくれたね」というつぶやきが印象的でした。

カメラ

at 17:00

お気に入りのドライブコースを巡りながら、奥様や娘さんはたびたび涙を流されましたが、想い出話をしながら笑顔を見せられることもあり、それを見ていると巡輪偲の役割を果たせたような気がしました。
ウィズハウスに到着し、ご家族皆様で最期の夜をお過ごしになりました。

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