1日葬
80代
女性
故人の性別
故郷
旅の場所
最期の想い出作り
母
葬儀形式
道南
伊達市出身の母は、数年前に私たちが住む札幌の施設で余生を過ごしていました。現在、伊達には自宅がありますが、誰も住んでいません。
しかし、父と同じように自宅で、そして伊達の火葬場で火葬してあげたいという思いが強くありました。
そんな中、提案してもらった旅葬。こんなに私たちに寄り添った葬儀の形があるのだと驚きました。
母が亡くなる前に口にしていた願いは「故郷で最期を迎えたい」というものでした。
故郷の友人たちに会い、懐かしい風景の中で過ごしたいと強く願っていたようです。
スタッフさんの説明を聞くうちに母を送り出すためには旅葬をしかないと思いました。
旅葬の日、私たちは家族全員でバスに乗り込み、母を連れて札幌から伊達へ向かいました。
途中、母の若い頃の思い出が詰まった写真をムービーで見ながら、かつて母が過ごした場所を訪れました。
母が愛した故郷の風景を再び見ることができ、私たち家族も心温まる時間を過ごしました。
伊達の実家に到着してからは、母の友人や近所の方々が次々に訪れ、母の昔話に花を咲かせました。
家族や友人たちに囲まれながら、母は最期の時を迎えました。
翌日、父と同じ火葬場で母を送り出し、故郷の海を見ながら「お母さん、お父さんに会えてよかったね」と話しました。