ご利用例08:最期のピクニック | 旅葬・葬儀・家族葬の巡輪偲(じゅんりんさい)

ご利用例

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ご利用例10

最期のピクニック

1日葬

70代

仏式

女性

想い出

故人のと続柄

故人の年齢

故人の性別

旅の場所

最期の想い出作り

札幌市内

葬儀形式

故人の人生の振り返り

母とのピクニックの思い出

私たちは今、恵庭渓谷へ向かうバスに乗っています。

私、57歳の普通の主婦。

家族が大きくなって、今は夫とのんびり過ごす日々。

子どもたちが小さかった頃、母がよくお弁当を作って、一緒にピクニックに連れて行ってくれました。

桜が咲いている春には、特によく行ったものです。

母は孫たちが遊ぶ姿を見て、いつも優しい笑顔を見せてくれたんです。

あの頃のことが、今でも鮮明に思い出されます。

故人の想い出

もう一度一緒に行きたかった場所

母が亡くなり、どんな葬儀にしようかと考えていたとき、旅葬という言葉に出会いました。

コロナ禍での制限が多い中、家族だけで静かに母と過ごせる時間を持つことが、何よりも心安らぐと思ったんです。

葬儀社の方に「もう一度一緒に行きたかった場所はありますか?」と聞かれたとき、すぐに恵庭渓谷を思い浮かべました。

母が大好きだったあの場所で、最後にピクニックをしようと思ったんです。

おくる人の想い

渓谷での時間

恵庭渓谷に着くと、昔と変わらない自然の美しさが広がっていました。

「お母さん、もう着いたよ。何年ぶりかしら?」と、母に話しかけました。

母は今日、お気に入りのワンピースを着て、棺の中で静かに眠っています

。私たちは母が好きだった桜の木の下で、私が作ったお弁当を広げました。

孫たちが遊ぶ姿を見ながら、母もきっと私たちと一緒に楽しんでいると感じました。

旅葬を終えて

別れと桜の花

ピクニックの後、私たちは母の兄弟の家を訪れました。

家族が集まり、母の昔話で盛り上がりました。翌日、私たちは母を桜の下で静かに送り出しました。

「お母さん、桜、きれいだね。よく似合ってるわ」と話しかけながら、母の旅立ちを見送りました。

母との最後のピクニックは、悲しみの中にも温かな希望を感じさせてくれ、私たち家族にとって大切な思い出となりました。

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